LOUIS VUITTONATTRAPE-RÊVES(2018年)調香師:ジャック・キャヴァリエそれは夢と現実を行き交う魅惑的な旅。ジャック・キャヴァリエはそんな香りを白昼夢から着想を得て、まるで尾を引いて降り注ぐ流星群のような残り香が印象的なフレグランスとして誕生させた。トップはフレッシュ・フルーティ。スプレーすると、クリアでフレッシュなジンジャーと、みずみずしいベルガモットの香り。ベルガモットの青さが引き立つような爽快なシトラス・スパイシーに、みずみずしいライチ、さらに奥からはキャンディーにも似た甘さが、香り全体をピンクイメージに染め上げていくようなオープニング。ミドルはフローラル・フルーティ。鼻先にフレッシュなライチを感じながら、ピオニーが重なってくる。このライチとピオニーの組み合わせはとてもキュートだと思う。奥から、少しずつカカオの香ばしいビター感と、さらにはローズの華やかな甘さが、そんなフルーティフローラルをエレガントに演出していく。ベースはウッディ・ムスキー。上の方は明るいローズを残したまま、パチョリがカカオの甘さを濃厚にしていくことで、まるでチョコレートに包まれたローズの香りに。そこからカカオの甘さに沈むことなく、カカオ・パチョリの香ばしさを漂わせながら、最後はムスクで白い柔らかさを与え、ドライダウンしていく。明るくフレッシュなフルーティフローラルが2時間近く、そこからエレガントなフローラルに、カカオのビターな甘さを添えながら5~6時間持続する。フレッシュなフローラル・フルーティの香り。シトラスやスパイシーを添えたライチが、とてもフレッシュでみずみずしく、真夏を除けば季節はあまり問わない香りだと思う。それでも、このフレッシュなフルーティは、秋冬の凛とした空気と調和することで、ビターなカカオフローラルがより美しく立つのでと感じている。トップのフルーティがそれほど甘くなく、むしろフレッシュで、奥のカカオの甘さやビター感が引き立つような香り。そのカカオに可愛らしいピオニーが重なったかと思えば、華やかなローズやラグジュアリーなパチョリが立ったり、カカオも甘さや苦みを行き来しながら、この香りを個性的に彩っている。●国内店舗にて2022年09月購入●残量 画像参照※値下げ交渉不可
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